サングラハ教育・心理研究所の目的・理念について

サングラハ教育・心理研究所の目的

 この「サングラハ心理学研究所」を通じて、私が目指したいことは、これまでもいろいろなかたちでみなさんに申し上げてきましたが、あらためていえば、以下のようなことです。

◇どうしたら、人間すべてが、自分自身とも他者とも自然とも調和した、「仲よく楽しく生きて楽に死ぬ」ことができるような生き方に到達できるか、徹底的な探究を試みること。

◇そのためには、近代的な理性・科学主義、個人主義、ヒューマニズムは不十分であり、霊性と理性の統合、自己実現から自己超越へという意味での〈意識の変容〉が必要条件――十分条件ではない――だと思われるので、そのための理論と方法とそしてなによりも実践そのものを探究すること。

◇その時その時に到達した探究の成果を、自己絶対化することなく仮説・試案・提案といったかたちで、しかしやはり広く社会に提示していくこと。

◇そのことによって、人類の全体的変容―サヴァイバルになにほどか貢献すること。

〔↑右の目的については、ある程度接近―実現することができたと思っています。とはいっても、「人類の全体的変容―サヴァイバル」はもちろん、「日本の全体的変容―サヴァイバル」もまだまだ遠い到達目標ですが、それは一個人や一組織でやること、できることではありません。きっと、コスモス的になるようになる、なるべきならなる、ということだと思いながら、これからも努力を持続していく所存です。〕

上記は創刊100号(2008年8月)に際し注釈の上再掲した、第1号所収の「サングラハ心理学研究所設立趣意書 1992年1月8日」からの抜粋です。〔 〕囲みは100号現時点での状況や変更についての註です。全文は下記PDF版をご参照ください(研究所は2006年に「サングラハ教育・心理研究所」に改称しました)。
当研究所の趣旨に賛同される会員を募集しています。詳しくはサングラハ教育・心理研究所入会のご案内 をご参照ください。

研究所の基本理念

サングラハの基本理念についてのパンフレットを掲載します。
■いま、未来をひらく世界観(コスモロジー)は可能か
■自然成長型文明に向けて――持続可能な世界を創るための条件とは何か(1999年)