唯識を学ぶ

 前回もお伝えしたとおり、現代日本人の心の弱さ、つまりアイデンティティの脆弱性の大きな原因の一つは、伝 統的な精神性すなわちアイデンティティの基盤であった大乗仏教の意味を見失っていることにあると思われま す。
 日本人が、心の弱さ・病に対症療法ではなく、病因そのものを取り除くいわば根本療法を行なうには、今こそ 大乗仏教を再発見する必要があると考えられます。
 今期は当研究所のベースに返り、大乗仏教の深層心理学ともいうべき唯識の学びを通して、大乗仏教の教え の現代人にとっての意味を確認する学びを続けます。
 テキスト:岡野守也『唯識の心理学』(改訂新版、青土社)

▼オープンカレッジ30期講座/09年9月〜12月/全7回/収録9時間50分
  CD 会員14,000円 一般17,500円  DVD 会員21,000円 一般24,500円








  坐禅入門

 まったく初心の方のためのやさしい坐禅入門の講座です。
 痛い思いや恐い思いをしないで(柔軟体操付、警策なし)、坐禅の仕方を覚えていただけるよう、サングラハ式 のソフトトレーニングでご指導申し上げます。
 (レクチャー、質疑応答を含みます)

▼12年2月開催/全1回/収録2時間30分
  DVD 会員3,000円 一般3,500円










  般若経典の原型を読む
  「○○般若経」という名前の経典は、最大六百巻に及ぶ『大般若経』から最小の『般若心経』まで非常にたくさ んありますが、十九世紀から始まった仏教文献の歴史学・文献学的な研究の積み重ねの結果、『大般若経』で いうとほぼ第五三八〜九巻「妙行品(みょうぎょうぼん)」あたりが「般若経」の最初のかたちであろうという見解 の一致に到っています。
  当研究所ではこれまで『般若心経』から始めて『善勇猛般若経』の重要部分、『金剛般若経』の全文、そして 「般若経典のエッセンス」といった学びを続けてきましたが、一つの区切りとして「原始般若経」を理解しながら味 わう、味わいながら理解するというアプローチで学ぶことにしました。
  続けて学んでこられた方には、もっとも原点まで遡って学びを確認するという意味、初心の方にはもっとも初 期の部分から学びを始めるという意味があると思います。

▼東京集中講座/13年9月〜11月/全3回/10時間32分
  CD 会員12,000円 一般15,000円  DVD 会員18,000円 一般21,000円




  般若経典のエッセンスを学ぶ

 よく知られているとおり、大乗仏教のエッセンスは「般若」「空」「慈悲」の思想にあります。その深い思想は、紀 元一世紀前後に書かれたごく短い「原始般若経」に始まり六百巻に及ぶ『大般若経』まで、膨大な「般若経典」 群に記され残されています。
 そして、『大般若経』は奈良時代以来、多くのお寺に所蔵されており、今でも年に一度そのお経に風入れをす る「大般若会」という儀式を行なっているお寺も少なくありません。
 『般若心経』はそのエッセンスが短くまとめられたもので、日本人なら誰でも知っていると言ってもいいほど有 名ですが、しかし内容が広く理解―共有されているかという疑問です。まして、その他の「般若経典」はほとんど 知られていないのではないでしょうか。
 それは日本文化の遺産の伝承という意味で、あまりにももったいないので、今回は、そのエッセンスだけでも みなさんと共有したいと思い、講座を設けました。
 日本の心・日本人のアイデンティティの原点を学びたいみなさん、ぜひおでかけください。深くて大きな発見が あるはずです。

▼オープンカレッジ39期講座/12年9月〜12月/全7回/9時間06分
  CD 会員14,000円 一般17,500円  DVD 会員21,000円 一般24,500円




  『維摩経』を学ぶ 第7期

 『維摩経』の学びの継続です。主人公維摩詰は、在家・大商人でありながら、ブッダの弟子たちよりもはるかに 深い覚りの境地にあったとされる、大乗仏教を代表する人物です。
 第一期の導入部、第二期、ブッダの弟子たちが維摩居士の病気見舞いを辞退する場面、第三期は、菩薩た ちも辞退する「菩薩品」から文殊菩薩がみなを連れて見舞いにいく「問疾品」、第四期「不思議品」、第五期「観 衆生品」「仏道品」、第六期「入不二法門品」「香積品」と進み、今期もさらに大乗仏教の真髄である智慧と慈悲 の教えを学んでいきます。
 連続講座ですが、途中からでもわかるように講義します。

▼オープンカレッジ38期講座/12年4月〜7月/全8回/収録9時間11分
  CD 会員16,000円 一般20,000円  DVD 会員24,000円 一般28,000円




  『維摩経』を学ぶ 第6期

 『維摩経』の学びの継続です。
 第一期の導入部、第二期、ブッダの弟子たちが維摩居士の病気見舞いを辞退する場面、第三期は、菩薩た ちも辞退する「菩薩品」から文殊菩薩がみなを連れて見舞いにいく「問疾品」、第四期は「不思議品」、第五期は 「仏道品」と進み、今期は「入不二法門品」、「香積品」と、ますます佳境に入って大乗仏教の真髄に触れていき ます。

▼オープンカレッジ37期講座/12年1月〜3月/全5回/収録6時間34分
  CD 会員10,000円 一般12,500円  DVD 会員15,000円 一般17,500円




  『維摩経』を学ぶ 第5期

 『維摩経』の学びの再開(第五期)。
 主人公維摩詰は、在家仏教徒で大商人でありながら、ブッダの弟子たちよりもはるかに深い覚りの境地にあ ったとされる、大乗仏教を代表するような人物です。
 第一期の導入部、第二期、ブッダの弟子たちが維摩居士の病気見舞いを辞退する場面、第三期は、菩薩た ちも辞退する「菩薩品」から文殊菩薩がみなを連れて見舞いにいく「問疾品」、第四期は「不思議品」「観衆生 品」、今期は、「仏道品」とますます佳境に入って大乗仏教の真髄に触れていきます。

▼オープンカレッジ36期講座/11年11月〜12月/全4回/収録4時間37分
  CD 会員8,000円 一般10,000円  DVD 会員12,000円 一般14,000円




  『維摩経』を学ぶ 第4期

 初期大乗仏教の代表的な経典『維摩経』の学びの第四期です。
 第一期のイントロダクション、第二期の、ブッダの弟子たちが維摩居士の病気見舞いに行くのを辞退するとい う部分が終わり、第三期は、菩薩たちも辞退する「菩薩品」から文殊菩薩がみなを連れて見舞いにいく「問疾 品」、第四期は「不思議品」に入り、いよいよ深く大乗仏教の真髄に触れていきます。
 講座は継続していますが、途中からでもわかるように講義していきます。

▼オープンカレッジ34期講座/11年1月〜3月/全5回/収録7時間15分
  CD 会員10,000円 一般12,500円  DVD 会員15,000円 一般17,500円




  『維摩経』を学ぶ 第3期
 
 初期大乗仏教の代表的な経典『維摩経』の学びの第三期です。
 第一期のイントロダクション、第二期の、ブッダの弟子たちがブッダに維摩居士のところに病気見舞いに行くよ う言われて、かつて厳しく批判されたことがあったので、とても行けませんと辞退する部分が終わり、第三期は、 菩薩たちも同じ理由で見舞いを辞退する「菩薩品」から、とうとう文殊菩薩が見舞いにいくことになるという「問疾 品」に入っていき、いよいよ深く大乗仏教の真髄に触れていきまます。

▼オープンカレッジ33期講座/10年9月〜12月/全7回/収録9時間07分
  CD 会員14,000円 一般17,500円  DVD 会員21,000円 一般24,500円




  『維摩経』を学ぶ 第2期

 初期大乗仏教の代表的な経典『維摩経』の学びの第二期です。
 第一期はいわばイントロダクションでしたが、いよいよ、ブッダの弟子たちがブッダに維摩居士のところに病気 見舞いに行くよう言われて、かつて厳しく批判されたことがあったので、とても行けませんと辞退する部分に入 り、大乗仏教の真髄ともいうべき智慧と慈悲について深い洞察が語られていきます。
 前期に続く第二期ですが、途中からでもわかるように講義していきます。

▼オープンカレッジ32期講座/10年4月〜7月/全8回/収録10時間32分
  CD 会員16,000円 一般20,000円  DVD 会員24,000円 一般28,000円




  『維摩経』を学ぶ 第1期

 『維摩経』は、初期大乗仏教の代表的な経典の一つです。経典の主人公は、現代的にいうと創作上の人物 で、ゴータマ・ブッダと同じ時代の居士つまり在家の仏教徒、維摩詰(ヴィマラキールティ)です。在家の大商人で ありながら、ブッダの弟子たちよりもはるかに深い覚りの境地にあったとされています。彼が病気で寝ていると いうので、ブッダに命じられて弟子たちが見舞いに行き、維摩詰と問答をするという筋立てを通して、大乗仏教 の基本的主張である「智慧と慈悲」がどのようなものかが印象深く語られています。
 「和の国日本」の建設を夢見た聖徳太子も注釈書を書かれたと伝えられており、この時期にこそ研究所にか かわるみなさんと学ぶにふさわしいと思い、初の講義を試みます。ぜひ、ご一緒に学んでいきましょう。
 テキスト:コピー配布(以降、各期同じ)。

▼オープンカレッジ31期講座/10年1月〜3月/全6回/収録8時間22分
  CD 会員12,000円 一般15,000円  DVD 会員18,000円 一般21,000円




  『大般若経・願行品』を読む

 玄奘三蔵の訳した『大般若経』は全六〇〇巻におよぶ長大な般若経典の集大成です。日本では、奈良時代 以降、国を護る神秘的な力があり、その他さまざまなご利益のある経典として尊重されてきましたが、あまりにも 長すぎるため、思想的な内容については、ほとんど研究―解説されることもなく、一般の人にはまったくといって いいほど知られないままになっています。
 しかしその中に詳細に述べられている般若波羅蜜多すなわち分別を超えた智慧は、きわめて普遍的で深く、 時代を超えた真理というほかなく、こうした経典が伝えられ遺されていることは、日本の文化にとってきわめて幸 運なことだといっていいでしょう。
 今回は、『金剛般若経』(略して『金剛経』ともいわれる)に続き、『大般若経』にごく一部でも触れていただきた いと思い、大乗の菩薩が立てるべき三十一の「願」について述べた「願行品」を学ぶことにしました。「菩薩」とい う理想がいかに高いものであるか、深い感動をもって学ぶことができると思います。
 テキスト:サングラハ第97号、『大般若経・願行品』国訳一切経版(コピー配布)

▼オープンカレッジ29期講座/09年6月〜7月/全4回/収録5時間08分
  CD 会員8,000円 一般10,000円  DVD 会員12,000円 一般14,000円




  『金剛般若経』を読む 続

 現代日本人の心の弱さ、つまりアイデンティティの脆弱性の大きな原因の一つは、伝統的な精神性すなわちア イデンティティの基盤であった大乗仏教の意味を見失っていることにあるのではないでしょうか。
 日本人が、心の弱さ・病に対症療法的ではなく、病因そのものを取り除く対処をするには、今こそ大乗仏教を 再発見する必要があると思われます。
 今期は前二八期に続き、代表的な大乗仏典の一つ、『金剛般若経』(略して『金剛経』ともいわれる)を通して、 大乗仏教の教えの基本を確認する学びを続けます。
 テキスト:『般若心経・金剛般若経』(ワイド版岩波文庫)

▼オープンカレッジ29期講座/09年4月〜5月/全4回/収録4時間30分
  CD 会員8,000円 一般10,000円  DVD 会員12,000円 一般14,000円




  基本から仏教を学ぶ

 タイトルどおり、仏教を基本から学びたい方のための講座です。ゴータマ・ブッダの教えから大乗仏教の空や 唯識の思想まで仏教思想の流れを基本から学ぶことができます。これまで仏教の学びを続けてこられた方に も、総復習的意味とさらに理解を深めていくという意味があると思います。
 五九四年、推古天皇―聖徳太子の意思表明(詔)「三宝興隆の詔」以来、仏教は日本人の心を育んできたに もかかわらず、明治維新と敗戦という二つの歴史的プロセスを経て、日本人は仏教を「過去の宗教」としてその 意味を見失うような方向に歩んできてしまいましたが、実は仏教のエッセンスはむしろ「未来の霊性」とでもいう べき深さ・妥当性・普遍性をもっている、と筆者は考えています。
 今、仏教を基本から学びなおすことは、日本人としての自分のアイデンティティを深いところから再確立し自信 をもって未来に向かうことにもつながるでしょう。
 テキスト:『仏教とアドラー心理学―自我から覚りへ』(佼成出版社)

▼オープンカレッジ35期講座/11年4月〜7月/全8回/収録12時間20分
  CD 会員16,000円 一般20,000円  DVD 会員24,000円 一般28,000円





(c) samgraha サングラハ教育・心理研究所