『サングラハ』第162号発行のお知らせ

諸事に取り紛れて遅くなりましたが、『サングラハ』第162号はすでに発行されていますので、お知らせします。

目次は以下のとおり。本ブログをご愛読いただいているみなさんには、学びをさらに深めていただける記事が満載です。どうぞ、ご購読ください(年6回隔月発行、購読料5千円)。

『サングラハ』第162号 「目次」

■ 近況と所感 …………………………………………………… 2

■『唯識三十頌』を学ぶ(3)…………………………岡野守也… 6

■ 唯識と論理療法を融合的に学ぶ(12)……………… 〃…… 18

■ 新・ゴータマ・ブッダのことば(14) ………………羽矢辰夫…33

■ 近代、アメリカ、日本三つの未完のプロジェクト(2)…増田満…35

■ 書評『徳川時代の宗教』(R・N・ベラー) (9)……三谷真介… 41

■ 講座・研究所案内………………………………………………46

■ 私の名詩選(61) 道元の和歌…………………………………48

●お問合せ・お申込みは、samgraha*smgrh.gr.jp (*を@に換えてください)まで。

不安への対処の3つのタイプ

 不安は、未来の危機への漠然とした想像から生まれる感情です。

 非常に不愉快な感情である不安をなくすための対処には、以下の3つのタイプが考えられるのではないでしょうか。


 ①想像・考えることをやめる:否認と気晴らし

 ②避けられないこととして受け入れる:あきらめ、受容

 ③心配し正しく認識し適切な対処法を探って行動する


  どんなに困難であっても決して対処不可能ではないことについては、否認やあきらめではなく、③の対処がもっとも合理的・適切な対処であることはいうまでもありません。

 しかし、対処にはかなりのエネルギー・意志・勇気が必要ですから、そのエネルギーをチャージするために一定の気晴らしをすることは、ある程度あっていいし、必要だとさえいえるでしょう。

 また、安易なあきらめは非合理的・不適切ですが、ほんとうに避けられない・運命的な出来事については、受容するほかありません。

 そして、受容することは、フランクル‐ロゴセラピー的にいえば「態度価値の実現」です。

 変えうることは変える、変ええないことは受容することについて、よく知られているのは、アメリカの神学者ラインホールド・二ーバー(1892–1971)の次の祈りの言葉です。

 神よ、私に、変ええないことは、それを受け容れる平静さと、変えうることは、変える勇気を与えてください。そして変えうることと変ええないことを見分ける知恵を与えてください。
 
O God, give us serenity to accept what cannot be changed, courage to change what should be changed, and wisdom to distinguish the one from the other.

*東京土曜講座の「不安の時代の心理学――なぜいまコスモロジー心理学か」は、次回、10月6日の第2回のみの参加も可能です。前回の簡単な復習をして先に進みますから、この回のみご参加いただいても、十分、多くのヒントを得ていただけると思います。

現代の主な7つの不安

 先日(15日)、東京土曜講座の「不安の時代の心理学――なぜいまコスモロジー心理学か」の第1回目を行ないました(*当日のメモに基づき昨日の記事を若干修正し、タイトルも変更しました)。

 その内容のポイントをご紹介しようと思います。

 まず、参加者のみなさんと現代の主な不安にはどのようなものがあるかを考え、筆者があげたのも含め以下のような不安があることが確認―共有されました。

 読者のみなさんは、どう思われるでしょうか。
 もちろんこれ以外にもいろいろあると思われますが、「主な」というとほぼこれだけなのではないでしょうか。もし、お気づきのことがあれば、ぜひコメントをください。


  現代の主な不安

 ①生活水準が保障されなくなるのではないか

 ②社会秩序が崩壊に向かうのではないか

 ③災害が巨大化するのではないか

 ④環境がますます悪化するのではないか

 ⑤戦争に巻き込まれるのではないか

 ⑥科学技術が行き過ぎてしまうのではないか

 ⑦人類は絶滅に向かうのではないか


 こうした不安に目をつぶらず、どう向かい合うか、が学びの課題です。

サングラハ第156号が出ました

 『サングラハ』第156号が出ました。

 おかげさまで、今回も充実した内容の連載が続いています。ぜひ、お読みください。

 会員のみなさんには本日発送しましたので、間もなくお手元に届くと思います。

 ブログ読者のみなさんへの広報は、前回から目次のお知らせにしています。

 

   『サングラハ』第156号 目 次

 ■ 近況と所感

 ■『如来蔵経』を読む (3) ………………………………  岡野守也

 ■ 唯識と論理療法を融合的に学ぶ (6) …………………  〃 

 ■ 新・ゴータマ・ブッダのことば (8) ……………………  羽矢辰夫

 ■渡辺京二と「近代の超克 (6) …………………………  高世 仁

 ■ 書評『アメリカ 未完のプロジェクト
         ――20世紀アメリカにおける左翼思想』……… 増田 満

 ■ 書評『徳川時代の宗教』(R・N・ベラー)(5) …………… 三谷真介

 ■ 講座・研究所案内

 ■ 私の名詩選 (54) 『自註鹿鳴集』晩秋と冬の歌ほか五首

 

*電子版は、「DLmarket(ディー・エル・マーケット) http://www.dlmarket.jp/」で入手していただけます。
 雑誌版は、okano@smgrh.gr.jp/ 宛、お問合せ、お申込みください。