会報『サングラハ』



 会報『サングラハ』は当研究所の機関誌として年6回刊行・奇数月末に発行しています。
 このページでは新規発行情報を掲載しています。入会及び講読については、「講読・購入方法」を、過去の号については、「バックナンバー」をご参照ください。

会報『サングラハ』

会報『サングラハ』第162号(2018年11月)について

 隔月刊の会報『サングラハ』について、162号(2018年11月号)の発行をお知らせします。
 各会員には近日到着予定です。
 会員以外の一般の方でもご購読いただけます。当HPフォームメールまで号数・冊数を記載しご注文ください。
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『サングラハ』第162号

2018年11月25日発行、全48頁、A5判、700円

目 次
 ■ 近況と所感 … 2
 ■『唯識三十頌』を学ぶ(3)…岡野守也… 6
 ■ 唯識と論理療法を融合的に学ぶ(12)…  〃   … 18
 ■ 新・ゴータマ・ブッダのことば(14)…羽矢辰夫… 33
 ■ 近代、アメリカ、日本 三つの未完のプロジェクト(2)…増田満 … 35
 ■ 書評『徳川時代の宗教』(R・N・ベラー)(9)…三谷真介… 41
 ■ 講座・研究所案内 … 46
 ■ 私の名詩選 (61)道元の和歌 … 48

 編集後記
 世界の持続可能性の危機を実感した今年一年の最後の号となりました。
 主幹の『唯識三十頌』講義は第二頌~四頌、アーラヤ識論のポイントが語られています。人間の本質は元来どうにもならないという性悪説が説得力を持つ現状ですが、大乗仏教―唯識はそれをも含んで超え、現状を超越できる私たちの可能性と希望を雄弁に語っています。
 主幹の「論理療法と唯識を融合的に学ぶ」講義は今回が最終回。論理療法の心理的健康の目標が「まず自分が大切」という常識レベルで終始しているのに対し、唯識は自分=一切衆生にまで拡大した非常に高いレベルの心理的健康をを語っていること、だからこそ両者の融合が求められていることがよく理解できます。
 羽矢先生の連載では、かつての修行仲間に再会したブッダの言行と、原始仏教経典も当然ながら後年の意図に沿った編集の跡が読み取れることが語られています。
 増田さんの記事は後半の今回、米国とそして日本の「未完のプロジェクト」がテーマとなっており、社会の方向性を指し示す理想の必要と、日本のそれの高さがわかります。
 三谷書評はテーマのベラー著に戻っています。
(編集担当)
 



 
2018/11/24

会報『サングラハ』第161号(2018年9月)について

 隔月刊の会報『サングラハ』について、161号(2018年9月号)の発行をお知らせします。
 各会員には近日到着予定です。
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『サングラハ』第161号

2018年9月25日発行、全48頁、A5判、700円

目 次
 ■ 近況と所感 … 2
 ■『唯識三十頌』を学ぶ (2) 岡野守也… 6
 ■ 唯識と論理療法を融合的に学ぶ (11)   〃   … 16
 ■ 新・ゴータマ・ブッダのことば (13) 羽矢辰夫… 34
 ■ 近代、アメリカ、日本 三つの未完のプロジェクト (1) 増田満 … 36
 ■ 実践報告:合唱曲「COSMOS」の詞より (2) 松原弘和… 42
 ■ 講座・研究所案内 … 46
 ■ 私の名詩選 (60) 万葉集の月の歌 … 48

 編集後記
  災害の連続、特に本誌でも予測していた気候変動・異常気象の恒常化に、危機の時代の到来を感じます。
 主幹の唯識三十頌講義では、八識の心理構造論の箇所が取り上げられています。戦争や気候変動という現代の巨大な問題を惹き起こしている根源がここにあることを、すでに大乗仏教がはっきり洞察していたのは、思えば驚くべきことです。
 同じく主幹の唯識と論理療法講義では、復習として特に無住処涅槃論と六波羅蜜説が語られています。心理構造論だけでなく、それを超越して目指すべきゴール、さらにはそれに至るためのトレーニング・メニューもまた、古代の仏教で開発されていたわけです。これこそ危機の時代に再発見されるべき智慧に違いありません。
 羽矢先生の連載では、宗教を問わない普遍的な目覚めを語ったブッダの、静かで力強い声が聞こえてくるようです。
 増田さんの寄稿は、近代、米国及び日本の、それぞれの理想=未完のプロジェクトを読み取る試みの前編です。
 会員で現役教師の松原さんからは、コスモロジー心理学を活かした教育実践の報告をいただきました。 (編集担当)
 


 
2018/09/26

会報『サングラハ』第160号(2018年7月)について

 隔月刊の会報『サングラハ』について、160号(2018年7月号)の発行をお知らせします。
 各会員には8月初旬に到着予定です。
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『サングラハ』第160号

2018年7月25日発行、全52頁、A5判、700円

目 次
 ■ 近況と所感 … 2
 ■『唯識三十頌』を学ぶ (1) 岡野守也… 6
 ■ 唯識と論理療法を融合的に学ぶ (10)   〃   … 29
 ■ 新・ゴータマ・ブッダのことば (12) 羽矢辰夫… 31
 ■ 渡辺京二と近代の超克 (9) 高世仁… 33
 ■ 中立国スイスとスウェーデンを参考に将来の民主主義国の在り方を考える (3) 増田満 … 39
 ■ 書評『徳川時代の宗教』(R・N・ベラー) (8) 三谷真介… 47
 ■ 講座・研究所案内 … 50
 ■ 私の名詩選 (59) 道元、実朝の雨の歌 … 52

 編集後記
  未曽有の気象災害が、十年以上前の本誌の予測を前倒しして続発しているのは恐るべきことです。主幹の『唯識三十頌』講義録は初回。原漢文冒頭の三行に、大乗仏教の核心が極度に凝縮して込められていることがわかります。唯識と論理療法講義は、幸福と人生に関する「E」・有効な考え方が豊富に例示されており、厳しい時代を柔軟に強く生きる知恵だと思われます。羽矢先生の連載では梵天勧請ののち教えを説き始める原始経典のブッダが、高世さんの連載最終回では現状に甘んじない草の根・一人ひとりの近代超克の取り組みが、増田さん書評では大戦末期から現代にかけてのスイス・スウェーデンの国防が、三谷書評では民族性の重要要因としての母語の特徴が、それぞれ取り上げられています。(担当)



 

2018/08/05

会報『サングラハ』第159号(2018年5月)について

 隔月刊の会報『サングラハ』について、159号(2018年5月号)の発行をお知らせします。
 各会員には6月上旬に到着予定です。
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『サングラハ』第159号

2018年5月25日発行、全52頁、A5判、700円

目 次
 ■ 近況と所感 … 2
 ■『如来蔵経』を読む (6) 岡野守也… 4
 ■ 唯識と論理療法を融合的に学ぶ (9)   〃   … 19
 ■ 新・ゴータマ・ブッダのことば (11) 羽矢辰夫… 33
 ■ 渡辺京二と近代の超克 (7) 高世仁… 35
 ■ 中立国スイスとスウェーデンを参考に将来の民主主義国の在り方を考える (2) 増田満 … 40
 ■ 書評『徳川時代の宗教』(R・N・ベラー) (7) 三谷真介… 47
 ■ 講座・研究所案内 … 50
 ■ 私の名詩選 (58) 薔薇の名詩 … 52

 編集後記
 主幹の如来蔵経講義は今号が最終回、巧みな譬えで私たちの命に仏性があると語りかけ、それを開くことを促してくれる、混迷極まる現代へのメッセージともなるお経でした。
 唯識と論理療法講義は、今回論理療法と仏教の融合として、修行で陥りがちなビリーフを論破していきます。論理療法は不可欠の「資糧」となるでしょう。
 羽矢先生は淡々と静かなブラフマー神の懇願と退場の様子を、高世さんは若い世代による現場からの近代超克の試みを、増田さんは武装中立国が歩んだ戦中の苦渋の道程を、編集・三谷は近代主義者であったベラーが見た日本精神を、それぞれ取り上げています。(担当)


 

2018/05/27

会報『サングラハ』第158号(2018年3月)について

 隔月刊の会報『サングラハ』について、158号(2018年3月号)の発行をお知らせします。
 各会員には4月上旬に到着予定です。
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『サングラハ』第158号

2018年3月25日発行、全52頁、A5判、700円

目 次
 ■ 近況と所感 … 2
 ■『如来蔵経』を読む (5) 岡野守也… 4
 ■ 唯識と論理療法を融合的に学ぶ (8)   〃   … 14
 ■ 新・ゴータマ・ブッダのことば (10) 羽矢辰夫… 26
 ■ 渡辺京二と近代の超克 (7) 高世仁… 28
 ■ 中立国スイスとスウェーデンを参考に将来の民主主義国の在り方を考える (1) 増田満 … 33
 ■ 実践報告:合唱曲「COSMOS」の詞より 松原弘和… 41
 ■ 書評『徳川時代の宗教』(R・N・ベラー) (9) 三谷真介… 44
 ■ 講座・研究所案内 … 50
 ■ 私の名詩選 (57) 芭蕉の春の句 … 52

 編集後記
 政治に国家理想が存在することこそ真の意味で現実的なのだと痛感される昨今です。
 主幹の『如来蔵経』講義では、今回は「ボロきれに包まれた黄金の像」と「やがて全世界の王となる胎児を抱いた平凡な女性」の譬えが取り上げられています。経典は『汝等自身皆佛性有り」と述べ、現世をその仏性が開花した国土にしようという大乗仏教の理想を語っており、そこから日本の国家創始に聖徳太子が抱いた志が感じられます。
 同じく主幹の唯識と論理療法講義では、論理療法の「D」・論破のレクチャーです。おそらく誰もが思い当たる非合理的思い込み、日々論破の繰り返しが重要なのだとわかります。
 羽矢先生の連載では、逡巡するブッダに説法を請い願う梵天の切実極まる言葉が印象的です。
 高世さんは、碩学・渡辺京二氏の生涯の課題「近代の超克」を論じられています。
 増田さんは、一見平和そうな二国が歩んだ「武装」中立の厳しい道のりを紹介されています。
 会員の松原さんから、小学校教師として教え子にコスモロジーのメッセージを伝える実践報告をいただきました。
 担当のベラー書評は、彼の言う日本の中心価値なるものの根底を探るため、少し回り道をしています。
 (編集担当) 



 
2018/03/29

会報『サングラハ』第157号(2018年1月)について

 隔月刊の会報『サングラハ』について、157号(2018年1月号)の発行をお知らせします。
 各会員には2月上旬に到着予定です。編集上の都合により発行が遅れますことお詫びいたします。
 会員以外の一般の方でもご購読いただけます。当HPフォームメールまで号数・冊数を記載しご注文ください。
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『サングラハ』第157号

2018年1月25日発行、全48頁、A5判、700円

目 次
 ■ 近況と所感 …… 2
 ■『如来蔵経』を読む(4) ……岡野守也… 5
 ■ 唯識と論理療法を融合的に学ぶ(7) ……岡野守也… 26
 ■ 新・ゴータマ・ブッダのことば(9) ……羽矢辰夫… 38
 ■ 書評『アメリカ 未完のプロジェクト――20世紀アメリカにおける左翼思想』(1) ……増田満…… 40
 ■ 講座・研究所案内 …… 46
 ■ 私の名詩選(56) 芭蕉の冬の句 …… 48
 (編集後記)
 編集都合で発行が遅れました。本年もよろしくお願いいたします。
 岡野主幹の『如来蔵経』講義は経典後半に入りました。「衆生を菩薩にするため」という大乗仏教の本筋が明確に打ち出されており、「ゴミ溜めの黄金」「貧家の宝」「マンゴーの実の種」等の譬えによって、凡夫である多くの私たちの内に黄金=覚りの可能性が確実にあることを気づかせてくれます。
 「唯識と論理療法」講義では、非合理的/合理的信念の四つの特徴の復習を通じ、論理療法のABCDのD・論破の方法が紹介されています。先のゴミ溜め等の譬えは確かに凡夫の心の実感ですが、論理療法はいわばマナ識をゴミ溜めにとどめず治療することによって、仏教を補完しうるのだと思いました。
 羽矢先生は今回、「この覚りは誰にも理解されないだろう」という、ブッダの一見ネガティブすぎる言葉を紹介されています。真理とはそれほど常識を越えたものなのでしょう。
 増田さんはローティ著作の書評後半で、同書がすでに正確に米国の現状を予測していたことがわかります。米国も日本も、連帯の根拠たるいわば「国是」、原点の理想を取り戻すことが必要です。 
 (編集担当) 



 
2018/02/04

会報『サングラハ』第156号(2017年11月)について

 会報『サングラハ』156号の発行についてお知らせします。
 各会員には、近日到着予定です。
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『サングラハ』第156号

2017年11月25日発行、全44頁、A5判、700円

目 次
 ■ 近況と所感 ……2
 ■『如来蔵経』を読む (3) ……岡野守也…   4
 ■ 唯識と論理療法を融合的に学ぶ (6) ……岡野守也… 12
 ■ 新・ゴータマ・ブッダのことば (8) ……羽矢辰夫… 21
 ■ 渡辺京二と「近代」の超越 (6) ……高世仁…… 23
 ■ 書評『アメリカ 未完のプロジェクト――20世紀アメリカにおける左翼思想』 (1) ……増田満…… 28
 ■ 書評『徳川時代の宗教』(R・N・ベラー) (5) ……三谷真介… 33
 ■ 講座・研究所案内 …… 42
 ■ 私の名詩選 (55) 『自註鹿鳴集』秋晩秋と冬の歌ほか五首 …… 44
 
(編集後記)
 無常迅速、今年最後の『サングラハ』です。
 主幹の『如来蔵経』講義は、如来蔵・仏性について「ハチの巣と蜜」と「籾殻や糠と米」のわかりやすい譬えが語られた箇所です。危険であったり汚かったりする私たちの煩悩・無明の中にこそ、実は仏の本性が現に存在することが実感され、同時にそこからなぜ唯識が生じたのかがわかります。
 唯識と論理療法講義は、今回論理療法が教えてくれる三つの非合理的な信念が扱われています。実際、凶悪犯罪から日常の私たちの悩みまで、ひどさの度合いはあるにせよ、確かに根源を辿ればこの三つに行きつくように見えます。次回の「論破」が特に重要となると思われます。
 羽矢先生のブッダのことばは、よく知られている仏伝と異なる、非常にあっさりとしたブッダの修行と覚りについて、高世さんは宮本常一の見た日本の民俗世界が渡辺京二氏が描き出した「逝きし世」と一致していることについて、増田さんはローティによるアメリカ左翼思想の書に、米国の失われた国家理想を読み取る試みについて、担当はベラー書評の前提としての母語と民族性の問題について、それぞれ論じています。
 (編集担当) 

 
2017/12/02

会報『サングラハ』第155号(2017年9月)について

 会報『サングラハ』155号の発行についてお知らせします。
 各会員には、近日到着予定です。
 会員以外の一般の方で購読希望の場合は、当HPフォームメールまで号数・冊数を記載しご注文ください。
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『サングラハ』第155号

2017年9月25日発行、全48頁、A5判、700円

目 次
 ■ 近況と所感 ……2
 ■『如来蔵経』を読む (2) ……岡野守也…   4
 ■ 唯識と論理療法を融合的に学ぶ (5) ……岡野守也… 21
 ■ 新・ゴータマ・ブッダのことば (7) ……羽矢辰夫… 28
 ■ 渡辺京二と「近代」の超越 (5) ……高世仁…… 30
 ■ 書評『ヒトはどうして死ぬのか―死の遺伝子の謎』 ……増田満…… 35
 ■ 書評『徳川時代の宗教』(R・N・ベラー) (4) ……三谷真介… 43
 ■ 講座・研究所案内 …… 46
 ■ 私の名詩選 (54) 『自註鹿鳴集』秋の歌四首 …… 48
 
(編集後記)
 気候変動、国際問題等々が瀬戸際にある現在、今後こそ本誌のメッセージが重要になると感じます。
 主幹の『如来蔵経』講義二回目は経文の冒頭部分。すでに「如来蔵という一点において、ブッダと衆生はまったく異なることがない」という大乗の主張が、壮大なイメージで全面展開されていて、人類への究極の勇気づけという感じがします。
 同じく主幹の「唯識と論理療法」では、頁数の制約により、逆に論理療法のエッセンスがわかりやすく凝縮されています。不健康な感情が起きたら「あるべき思考」に陥っていないか、自問したいと思いました。羽矢先生のブッダ連載は、引き続き『聖なるものの探求』について。二人の師の境地すら常識的には非常に高く、当然ですがブッダが時代をはるかに超越した人だったことがわかります。
 高世さんの渡辺京二氏の思想を巡る連載が再開となりました。故・森本喜久男氏の鮮烈な生き様は、渡辺氏の問題意識に根本で通じるものがあります。
 増田さんの書評は田沼靖一氏の「利他的遺伝子」論。利己を超えた死と利他が、意味ある一体のものとして有性生殖25億年の歴史を通じ私たちに届いていることは、科学的に感動的です。
 担当のベラー書評は、いったん準備作業として母語と民族性の関係を扱い、後で本来の書評に戻ります。
 (編集担当) 

 

2017/10/04

会報『サングラハ』第154号(2017年7月)について

 会報『サングラハ』154号の発行についてお知らせします。
 各会員には、8月上旬到着予定です。(編集上の都合で遅れておりますこと、ご容赦ください。)
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『サングラハ』第154号

2017年7月25日発行、全52頁、A5判、700円

目 次
 ■ 近況と所感 …… 2
 ■『如来蔵経』を読む (1)……岡野守也… 4
 ■ 唯識心理学と論理療法を融合的に学ぶ(4) ……岡野守也… 11
 ■ 新・ゴータマ・ブッダのことば(6) ……羽矢辰夫… 27
 ■ トランスヒューマンはどのようにしてクリエーター階級から生じるのか ……増田満… 29
 ■ 講座・研究所案内 …… 49
 ■ 私の名詩選(53) 木下夕爾「晩夏」  …… 52

(編集後記)
 気候変動が加速化しています。「近況と所感」のとおり、私たちも無力感ではなく微力感、さらにその先へ行きたいものです。
 今回から岡野主幹の『如来蔵経』講義が始まりました。最近の講座の文字化で、今回の講義では仏教の進化の方向性がテーマですが、その中で、如来蔵思想が唯識のベースになっていること、かつ人類や世界に絶望せず可能性を見出し、さらにそれを実現するための原点となることが明確にわかります。
 主幹の唯識と論理療法の講義録は、今回から論理療法に入りました。唯識と融合して理解することで、非合理な=役に立たない思いをもつことでいかに心は苦しみ病むのか、それに対してなぜ論理療法の効果が顕著なのかがスッキリと納得できます。
 羽矢先生は引き続きブッダの覚りと思想形成を語られており、大乗にも一致する仏教の核心とともに、ブッダ後の発展とは何なのかが、原点を学ぶことで一層はっきりしてくると思われます。
 増田さんの記事では、前回のJ・アタリの未来予測で登場する持続可能世界のリーダー層「トランスヒューマン」が、なぜ現在の産業社会の超エリート層「クリエーター階級」から生まれてくるのか、一見矛盾する両者の間の連続性が、ウィルバーの発達段階論の枠組みから理解できることが説かれています。(編集担当)
 

2017/08/02

会報『サングラハ』第153号(2017年3月)について

 
 会報『サングラハ』153号の発行についてお知らせします。
 各会員には、6月上旬到着予定です。少々お待ちください。
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*単独の号のみのご注文もお受けしています。
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『サングラハ』第153号

2017年5月25日発行、全52頁、A5判、700円

目 次
 ■ 近況と所感 …… 2
 ■ 唯識心理学と論理療法を融合的に学ぶ(3) ……岡野守也… 4
 ■ 新・ゴータマ・ブッダのことば(5) ……羽矢辰夫… 28
 ■ 書評『21世紀の歴史―未来の人類から見た世界』(J・アタリ)(2) ……増田満… 30
 ■ 書評『徳川時代の宗教』(R・N・ベラー)(3) ……三谷真介… 39
 ■ 講座・研究所案内 …… 49
 ■ 私の名詩選(51) 会津八一『自註鹿鳴集』より …… 52

(編集後記)
 今回、岡野主幹の連載は唯識と論理療法の融合の試みの第三回、空の概念の整理と唯識の八識説が中心に語られています。仏教がブッダから発展し、人間の根源的問題とその解決の方法論をすでに古代の時点でここまで具体化し、人間の可能性を明らかにしているにもかかわらず、その人間的問題が現在どぎつい形で拡大再生産され、人類社会がいまだにそれをベースに営まれているのはなんとも残念であり、こうした普遍的な方法論が早期に広まってほしいものだ、そのためにはどうすればいいのかという思いを、会員として新たにさせられます。
 羽矢先生の仏教の原点・ブッダの話では、仏教の変わらぬ原点が何であるのか、静謐で悲しみを含んだ出家時のブッダの姿から見て取ることができる思いがします。また、その後の仏教の発展がどのようなものであったか、主幹の講義録と対照することで明確になると思われました。
 増田さんの書評は、J・アタリによる、前回と対照的に、「超民主主義」という極めて希望的な二十一世紀の未来予測が語られています。フランスの政権中枢にあって新大統領の出現にも深く関与したという同氏の、著書に込められた言葉の自己実現的な力が世界に実を結ぶことが望まれます。
 三谷によるベラーの「徳川宗教」に関する書評は、人生を修行的に生きたという先祖たちの心性を汲み取るべく、その洞察をサングラハの学びから発展的に読む試みを行っていきたいと思います。 (編集担当)

 

2017/05/30