会報『サングラハ』



 会報『サングラハ』は当研究所の機関誌として年6回刊行・奇数月末に発行しています。
 このページでは新規発行情報を掲載しています。
 過去分については、会報バックナンバーのページをご参照ください。

会報『サングラハ』

会報『サングラハ』第154号(2017年7月)について

 会報『サングラハ』154号の発行についてお知らせします。
 各会員には、8月上旬到着予定です。(編集上の都合で遅れておりますこと、ご容赦ください。)
 会員以外の一般の方で購読希望の場合は、当HPフォームメールまで号数・冊数を記載しご注文ください。(編集担当)
*単独の号のみのご注文もお受けしています。
 *PDF版は次のリンクの販売ページからお求めになれます。

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『サングラハ』第154号

2017年7月25日発行、全52頁、A5判、700円

目 次
 ■ 近況と所感 …… 2
 ■『如来蔵経』を読む (1)……岡野守也… 4
 ■ 唯識心理学と論理療法を融合的に学ぶ(4) ……岡野守也… 11
 ■ 新・ゴータマ・ブッダのことば(6) ……羽矢辰夫… 27
 ■ トランスヒューマンはどのようにしてクリエーター階級から生じるのか ……増田満… 29
 ■ 講座・研究所案内 …… 49
 ■ 私の名詩選(53) 木下夕爾「晩夏」  …… 52

(編集後記)
 気候変動が加速化しています。「近況と所感」のとおり、私たちも無力感ではなく微力感、さらにその先へ行きたいものです。
 今回から岡野主幹の『如来蔵経』講義が始まりました。最近の講座の文字化で、今回の講義では仏教の進化の方向性がテーマですが、その中で、如来蔵思想が唯識のベースになっていること、かつ人類や世界に絶望せず可能性を見出し、さらにそれを実現するための原点となることが明確にわかります。
 主幹の唯識と論理療法の講義録は、今回から論理療法に入りました。唯識と融合して理解することで、非合理な=役に立たない思いをもつことでいかに心は苦しみ病むのか、それに対してなぜ論理療法の効果が顕著なのかがスッキリと納得できます。
 羽矢先生は引き続きブッダの覚りと思想形成を語られており、大乗にも一致する仏教の核心とともに、ブッダ後の発展とは何なのかが、原点を学ぶことで一層はっきりしてくると思われます。
 増田さんの記事では、前回のJ・アタリの未来予測で登場する持続可能世界のリーダー層「トランスヒューマン」が、なぜ現在の産業社会の超エリート層「クリエーター階級」から生まれてくるのか、一見矛盾する両者の間の連続性が、ウィルバーの発達段階論の枠組みから理解できることが説かれています。(編集担当)
 

2017/08/02

会報『サングラハ』第153号(2017年3月)について

 
 会報『サングラハ』153号の発行についてお知らせします。
 各会員には、6月上旬到着予定です。少々お待ちください。
 会員以外の一般の方で購読希望の場合は、当HPフォームメールまで号数・冊数を記載しご注文ください。(編集担当)
*単独の号のみのご注文もお受けしています。
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『サングラハ』第153号

2017年5月25日発行、全52頁、A5判、700円

目 次
 ■ 近況と所感 …… 2
 ■ 唯識心理学と論理療法を融合的に学ぶ(3) ……岡野守也… 4
 ■ 新・ゴータマ・ブッダのことば(5) ……羽矢辰夫… 28
 ■ 書評『21世紀の歴史―未来の人類から見た世界』(J・アタリ)(2) ……増田満… 30
 ■ 書評『徳川時代の宗教』(R・N・ベラー)(3) ……三谷真介… 39
 ■ 講座・研究所案内 …… 49
 ■ 私の名詩選(51) 会津八一『自註鹿鳴集』より …… 52

(編集後記)
 今回、岡野主幹の連載は唯識と論理療法の融合の試みの第三回、空の概念の整理と唯識の八識説が中心に語られています。仏教がブッダから発展し、人間の根源的問題とその解決の方法論をすでに古代の時点でここまで具体化し、人間の可能性を明らかにしているにもかかわらず、その人間的問題が現在どぎつい形で拡大再生産され、人類社会がいまだにそれをベースに営まれているのはなんとも残念であり、こうした普遍的な方法論が早期に広まってほしいものだ、そのためにはどうすればいいのかという思いを、会員として新たにさせられます。
 羽矢先生の仏教の原点・ブッダの話では、仏教の変わらぬ原点が何であるのか、静謐で悲しみを含んだ出家時のブッダの姿から見て取ることができる思いがします。また、その後の仏教の発展がどのようなものであったか、主幹の講義録と対照することで明確になると思われました。
 増田さんの書評は、J・アタリによる、前回と対照的に、「超民主主義」という極めて希望的な二十一世紀の未来予測が語られています。フランスの政権中枢にあって新大統領の出現にも深く関与したという同氏の、著書に込められた言葉の自己実現的な力が世界に実を結ぶことが望まれます。
 三谷によるベラーの「徳川宗教」に関する書評は、人生を修行的に生きたという先祖たちの心性を汲み取るべく、その洞察をサングラハの学びから発展的に読む試みを行っていきたいと思います。 (編集担当)

 

2017/05/30

会報『サングラハ』第152号(2017年3月)について

 
 会報『サングラハ』152号の発行についてお知らせします。
 会員以外の一般の方で購読希望の場合は、当HPフォームメールまで号数・冊数を記載しご注文ください。(編集担当)
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『サングラハ』第152号

2017年3月25日発行、全48頁、A5判、700円

目 次
 ■ 近況と所感 …… 2
 ■ 唯識心理学と論理療法を融合的に学ぶ(2) ……岡野守也… 6
 ■ 新・ゴータマ・ブッダのことば(4) ……羽矢辰夫… 24
 ■ 書評『21世紀の歴史―未来の人類から見た世界』(J・アタリ)(1) ……増田満… 26
 ■ 書評『徳川時代の宗教』(R・N・ベラー)(2) ……三谷真介… 35
 ■ 講座・研究所案内 …… 45
 ■ 私の名詩選(51) 会津八一『自註鹿鳴集』より …… 48

(編集後記)
  仏教の六道が単なる神話や譬えではなく、現世の有り様を神話的コスモロジーから解釈したものであったことが実感される多難な現在、精神的に生き残ることは現代人の課題なのだと思われます。岡野主幹の講義録は、今回は唯識心理学の三性の話が中心で、いま私たちが暗澹たるものだと見ているとこの世界もまた、私たちの見方次第であること、希望を見出し行動することすら私たちの心次第であることが理解できます。これこそ真の精神的生き残りと言えるでしょう。羽矢先生は、最も原像に近いという経典のブッダの、修行者が探究すべきものに関する説法の場面を描いておられます。増田さんからは、現代フランスの碩学J・アタリの、巨視的な歴史法則を21世紀に適用した未来予測の大著の書評で、今回は世界が絶望だけに見えてくるような話ですが、次回はその先の希望が予定されています。まさに世界の見方は私たちの心次第であると、ここでも実感されます。私・三谷のベラーの研究の書評について、同書は今こそ読まれるべき、知られざる名著です。ご一読を強くお勧めします。  (編集担当)


2017/04/13

会報『サングラハ』第151号(2017年1月)について

 
 会報『サングラハ』151号の発行についてお知らせします。
 会員の皆様には2月上旬までにお送りできる見込みです。
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『サングラハ』第151号

2017年1月25日発行、全48頁、A5判、700円

目 次

■ 近況と所感 …… 2
 ■ 唯識心理学と論理療法を融合的に学ぶ① ……岡野守也… 4
 ■ 新・ゴータマ・ブッダのことば ③ ……羽矢辰夫… 18
 ■ 『持続可能な国づくりの会―理念とビジョン』の概要と改訂への展望 ……増田満… 20
 ■ 渡辺京二と「近代」の超越 ④ ……高世仁… 27
 ■ 書評『徳川時代の宗教』(R・N・ベラー) ……三谷真介… 40
 ■ 講座・研究所案内 …… 46
 ■ 私の名詩選 ㊿ 良寛詩 二編 …… 48
(編集後記)
  新年最初の今号より、アーティスト・田中康晃さんの味わい深い作品をカットとして掲載させていただいています。
  主幹は唯識心理学と論理療法との融合、人生のフルサイクルのスタートとゴールの連載初回です。何より、世界の大変な状況にまず心折れぬよう対処する必須の術だと思われます。
  羽矢先生は、「草庵」での記憶の積み重ねが原始仏典を形成した状況が、仏典自体の読みを通じて語られています。
  増田さんは、持続不可能な世界の現状に対し、持続可能な国づくりの代案「理念とビジョン」の存在とさらなる発展を論じられています。
  高世さんは、現代の秘境の豊かな等身大の生活様式が「開発」によって破壊されるリポートを通じ、渡辺京二氏が追究した近代文明の問題性を示されています。
  私・三谷は、近代日本の精神的ルーツを探求した名著について、それを受容しえなかった戦後日本の事情を中心に考えてみました。

(担当)

 

2017/02/11

会報『サングラハ』第150号(2016年11月)について

会報『サングラハ』150号の発行についてお知らせします。
 会員の皆様には12月上旬までにお送りできる見込みです。
 会員以外の一般の方で購読希望の場合は、当HPフォームメールまで号数・冊数を記載しご注文ください。(編集担当)

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『サングラハ』第150号

2016年11月25日発行、全68頁、A5判、700円

目 次

■ 近況と所感 …… 2
■ 唯識心理学―仏教・唯識とコスモス・セラピーの融合 ……岡野守也… 6
■ 新・ゴータマ・ブッダのことば ② ……羽矢辰夫… 30
■ つながりに関する深い気づきとは ……増田満… 32
■ 渡辺京二と「近代」の超越 ③ ……高世仁… 49
■ 書評『文明としての江戸システム』(鬼頭宏著) ③ ……三谷真介… 58
■ 講座・研究所案内 …… 66
■ 私の名詩選 ㊾ 蕪村の冬の句 …… 68

(編集後記)
 記念すべき一五〇号、今後ともご愛読下さい。
 岡野主幹の講義録は、唯識とコスモス・セラピーが、理論としても方法としても、コスモロジーをキーとする一つの体系としてごく自然に融合・統合しうることを明らかにした、区切りにふさわしい進化・発展形態です。
 羽矢先生の原始仏教に関する新連載第二回目は、ブッダと弟子の清らかで静謐な教えの現場を、具体的に彷彿とさせます。
 増田さんからは緑の持続可能な福祉社会の実現には、深いつながりを実感するだけの内面的成長を遂げた、特にリーダー群が不可欠であるとの論考をいただきました。
 高世さんは今回、目下私たちが体験している近代の限界との、思想家・渡辺京二氏の思想的格闘を評しておられます。
 私・三谷による鬼頭氏の書評は、そのすぐれた仕事を、より大きな図式に位置づけうるかについて試論を加えています。

(担当)

2016/12/03

会報『サングラハ』第149号(2016年9月)について

会報『サングラハ』149号の発行についてお知らせします。
今号より、羽矢辰夫先生の新連載『新・ゴータマ・ブッダのことば』が始まっております。今後もご期待ください。
会員以外の一般の方で購読希望の場合は、当HPフォームメールまで号数・冊数を記載しご注文ください。(編集担当)

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『サングラハ』第149号

2016年9月25日発行、全64頁、A5判、700円

目 次

■ 近況と所感 ……   2
■ 摩訶般若心髄経 講義 下 …… 岡野守也 …   6
■ 新・ゴータマ・ブッダのことば ① …… 羽矢辰夫 … 31
■ 書評『日本をどう変えるのか―ナショナル・ゴールの転換』 …… 増田満 … 33
■ 渡辺京二と「近代」の超越 ② …… 高世仁 … 46
■ 書評『文明としての江戸システム』(鬼頭宏著) ② …… 三谷真介 … 55
■ 講座・研究所案内 …… 53
■ 私の名詩選 ㊽ 蕪村の秋の句 …… 56

(編集後記)
気候変動が予測を前倒しし、相次ぐ気象災害として体験される夏でした。
主幹の『魔訶般若心髄経』講義は上下二回の下、今回、特になぜ新編集のお経なのかということについて、二つの要点の解説がなされています。実際『般若心経』等には空と慈悲との関係も、一如ということの重要性も語られていないのは間違いなく、新たなお経は大乗仏教の現代的な心髄(エッセンス)として必要であること、そして空・一如・慈悲を論理だけでなく体験的に徹底して自覚した菩薩・大士が仏国土建設を志すこと、現代的に言い換えれば、実体視による悲壮感なく、しかし必然的・情熱的に政治・経済・社会システムに取り組まざるを得ないことが、論理としても納得できます。『心髄経』(本誌一四五号所収)をぜひ再読し、唱えていただければと思います。
羽矢先生は、今回から新たにゴータマ・ブッダ自身の教えについて、原始仏教経典に直接触れる新連載となります。私たち読者にとって、仏教経典とその教えの原点を学ぶ旅として、大乗経典との対比も興味深い連載となると思われます。どうぞご期待ください。
増田さんは今回、正村公宏氏に関するポイントを押さえた書評です。二十年近く前の著作ですが、正村氏の主張は古くないどころか、社会も環境もますます持続不可能という危機に陥り、それに対応すべき国家が脆弱化している今こそ、国家目標を社会民主主義―混合経済を通じた成熟社会へと転換する必要があるという、その明快な方向指示が生かされる時だと思われます。
高世さんは、前回に続き思想家・渡辺京二氏に関する切れ味鋭い評論です。現在私たちが学んでいることと、理論や方法は違えど同じく見える洞察が、すでに八〇年代半ばに語られているのに驚かされるとともに、現代科学的コスモロジーの普遍性も再確認できます。
私・三谷は鬼頭宏氏による江戸システムの書評二回目で、重要と思われる個所の摘出にとどまっていますが、読み込むほど歴史と時代への「愛」すら感じられる同書を、ぜひご参照いただければと思います。

(担当)

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2016/10/07

会報『サングラハ』第148号(2016年7月)について

会報『サングラハ』148号の発行についてお知らせします。

今号より、研究所主幹の講義録は『魔訶般若神髄経講義』を収録しています。

また、ジャーナリストで当研究所会員である高世仁さんから寄稿をいただいています。

会員以外の一般の方で購読希望の場合は、当HPフォームメールまで号数・冊数を記載しご注文ください。(編集担当)

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『サングラハ』第147号

2016年7月25日発行、全56頁、A5判、700円

目 次

■ 近況と所感 ……   2
■ 摩訶般若心髄経 講義 上 ……岡野守也…   5
■ 渡辺京二と「近代」の超越 ① ……高世仁… 26
■ 「ポスト資本主義」としての「持続可能な福祉社会」 ……増田満… 35
■ 書評『文明としての江戸システム』(鬼頭宏著) ①…… 47
■ 講座・研究所案内 …… 53
■ 私の名詩選 ㊼ 『無門関』十九「平常是れ道」頌 …… 56

(編集後記)
今号も編集の都合上発行が遅れてしまいました。次号からは期日通りの発行を心がけます。

今回から岡野主幹による講義録は、現代的な解釈による般若経典の創造的編集による『摩訶般若心髄経』の講義禄です。ぜひ全文を掲載した一四五号を参照しつつお読みください。空を強調した『般若心経』に対し、智慧と慈悲の関係や、その根底にある一如の洞察が、短い経典に凝縮された、まさに大乗仏教のエッセンスといえます。言葉の分別作用への無自覚が大は戦争から小は犯罪まで人間悪の根本にはっきりとあることが見えてしまう現在、言葉を尽くして言葉の問題性を指摘し、それを超える必要性と方法を説いていることに、現代人が読誦し広め深めるにふさわしい信頼性が感じられます。
今回、会員のジャーナリスト・高世仁さんから、在野の思想家・渡辺京二氏の人生と仕事に関する論評をいただきました。渡辺氏の深い思想的な問題意識は当研究所と大いに共通するものがあります。近代の超越が焦点の次号が期待されます。
増田さんからは、ポスト資本主義社会の展望に関する広井良則氏の文明論について、以前本誌で特集した『理念とビジョン』と重なる妥当性と、一方不足する内面象限の洞察について、鋭い論考が展開されています。
私・三谷は江戸時代の社会システム的な達成を明らかにした鬼頭宏氏の本を書評させていただきました。
羽矢先生は、今号まで多忙により休載となり、次号から再開される予定です。ご期待ください。

(担当)

2016/08/13

会報『サングラハ』第147号について

会報『サングラハ』147号の発行についてお知らせします。
今回、編集上の都合で、刊行が若干遅れております。会員の皆さまにはご迷惑をおかけし申し訳ありません。
会員以外の一般の方で購読希望の場合は、当HPフォームメールまで号数・冊数を記載しご注文ください。(編集担当)

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『サングラハ』第147号

2016年5月25日発行、全52頁、A5判、700円

目 次

 ■ 近況と所感 ……   2
■ 宇宙は〈空〉か―仏教とコスモス・セラピーの融合 ……岡野守也…   6
■ 四象限再考 ……増田満… 21
■ 書評『逝きし世の面影』(渡辺京二著)② ……三谷真介… 35
■ 講座・研究所案内 …… 50
■ 私の名詩選 ㊻ 寒山詩 二六 …… 52

(編集後記)
担当の不手際で発行が遅れてしまいご迷惑をおかけました。
主幹の講義録は、年来別個の研究所主要プログラムとして行われてきた唯識心理学とコスモス・セラピーの融合の試みです。現代科学と仏教とは、同じ宇宙の真理への外面と内面それぞれの道でのアプローチとして、もともとが融合的なものであるとのこと。確かにアインシュタインの深遠な言葉は、用語を現代的に変換しただけでそのまま大乗仏教の核心と同じことを語っていると見えます。
増田さんは今回、この融合―統合の図式がすっきりと納得できる、ウィルバーの四象限理論に関する再整理の論考ですが、ポイントを突いた簡約な説明で、これまで四象限についてご存じなかった方もぜひお読みいただきたいと思います。
担当・三谷は書評二回目、批評はさておき、渡辺京二氏の『逝きし世の面影』は真の名著と思われます。ぜひご一読ください。羽矢先生連載はご多忙により休載、次号から再開予定です。 (担当)

 

2016/06/08

会報『サングラハ』第146号について

会報『サングラハ』146号の発行についてお知らせします。
会員の皆さまにはお手元に届くまで今しばらくお待ちください。
会員以外の一般の方で購読希望の場合は、当HPフォームメールまで号数・冊数を記載しご注文ください。(編集担当)

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『サングラハ』第146号

2016年3月25日発行、全60頁、A5判、700円

目 次
■ 近況と所感 …… 2
■ 究極の爽やかさ―唯識を深める ⑫ ……岡野守也 …… 5
■ 続々・ゴータマ・ブッダのことば ㉚ ……羽矢辰夫… 31
■ 『持続可能な福祉社会―「もうひとつの日本」の構想』(広井良典)書評 ……増田満… 33
■ 書評『逝きし世の面影』① ……三谷真介… 47
■ 講座・研究所案内 …… 57
■ 私の名詩選 ㊺ 寒山詩 二四 …… 60

 編集後記
早くも新年度となりました。世界の状況は実に大変ですが、ともかく春がまた巡って来るのは有り難いことです。
岡野主幹による唯識講義録は今回が最終回で、それにふさわしく到達点・無住処涅槃がテーマです。生死も涅槃も自由自在に、世界・衆生への慈悲のため熱く、しかし軽やかに生きるというのは、極めて高い理想ですが、単なる観念論ではなく、方法も実例も存在します。種が花として生長せざるを得ないように、私たちもそうした大きな存在となる可能性を既に持っているのであれば、少なくともその方向を目指して生きるのが人生の本質なのだと思われます。
羽矢先生は今回、瞑想という手段と目的について、瞑想の高い境地に単に到達することは、ブッダの覚りとは微妙に、しかし全く違うものであると、瞑想を実践する人に注意喚起をされています。
増田さんの書評は今回、広井良典氏の十年前の著作を扱っておられます。その根本的な政策提言を見ると、日本の現状をもうだめだと諦めるのは誤りであると気づかされます。あとは『理念とビジョン』にあるとおり、そうした大変革を実行に移す普遍的根拠と政治的主体の問題だと思われます。
私・三谷は、知る人ぞ知る日本史の名著の書評をさせていただきました。「日本とは何か」を考える上で不可欠の文献であり、ぜひ直接読んでいただきたいと思います。 (担当)

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2016/04/03

会報『サングラハ』第145号について

会報『サングラハ』145号については、2月12日以降、会員宛て発送予定です。
お手元に届くまで今しばらくお待ちください。(編集担当)

会員以外の一般の方で購読希望の場合は研究所あてフォームメールまでご注文ください。
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『サングラハ』第145号

2016年1月25日発行、全44頁、A4判、700円

目 次
■ 近況と所感 ……   2
■ 宇宙と私の大きな物語―『創世記』風な叙述の試み ……岡野守也…   7
■ 摩訶般若心髄経 現代語訳対照 ……岡野守也… 13
■ 続々・ゴータマ・ブッダのことば(29) ……羽矢辰夫… 19
■『ミュルダールの経済学―福祉国家から福祉世界へ』を読む ……増田満… 21
■ 寄稿 論理療法が有効であったケース ……西口潤… 38
■ 書評『呆けたカントに「理性」はあるか』  ……三谷真介… 40
■ 講座・研究所案内 …… 42
■ 私の名詩選(43) 良寛詩「我が生何處より來たり…」 …… 44

 編集後記

 明白な気候の激変から不穏な政治状況まで、多難が予想される新春です。
今回は新年号として、主幹の記事は通常と異なり、いわば研究所の両プログラムについての根本的なテキスト創出の試みとなっています。かくいう私自身も「長年のリピーター」の一人ですが、宇宙カレンダーは科学的説得力の一方で、確かに客観的叙述だけに、「深層に響く」という実感はあまりありませんでした(自分の鈍さは差し引くとして)。それに対し、今回の「『創世記』風な叙述の試み」は、叙述の仕方のためか直接語りかけてくるような感じがします。改訂に開かれた現代科学的創世記、黙読にとどめないようにしたいと思いました。
『般若心髄経』は、新たなお経の創出というより、古代の大乗経典のエッセンス抽出及び現代的再編纂といったほうが適切ですが、いずれにせよ、『般若心経』もまだ語り足りていないという大乗仏教の心髄・到達点とはあまりに高く深く、古いどころかいまだ人類が到達しえていないという意味で文字通り時代を超えていると感じられます。
羽矢先生の連載は、今回「瞑想の目的と効用」についての二回目、瞑想が遠いブッダの時代の深遠な秘儀などではなく、学習やビジネス、スポーツなど現代の現世的場面において、内面のテクニックとして活用されていることがわかります。
増田さんは今回、ノーベル経済学賞受賞者にしてスウェーデン社民党政権で重責を担ったミュルダールの思想の著作を扱っています。戦後の福祉国家建設に多大な寄与をなしたその経済思想の核心は、価値観や理想、循環関係といった内面の要素(左側象限)を重視した「累進的因果関係論」にありとのこと。政治経済を考えるにあたり注目すべき内容と思われます。
会員で医師であられる西口さんから、臨床の中で論理療法を活用され著効があったケースについてのご投稿をいただきました。
また、私は会員でもあられる大井玄先生の近著の書評をさせていただきました。認知症の問題を含む、私たちの常識的な人間観自体を問い、現代的代案を提示するとても深い内容の書で、必読です。 (担当)

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2016/02/11