会報『サングラハ』第153号(2017年3月)について

 
 会報『サングラハ』153号の発行についてお知らせします。
 各会員には、6月上旬到着予定です。少々お待ちください。
 会員以外の一般の方で購読希望の場合は、当HPフォームメールまで号数・冊数を記載しご注文ください。(編集担当)
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『サングラハ』第153号

2017年5月25日発行、全52頁、A5判、700円

目 次
 ■ 近況と所感 …… 2
 ■ 唯識心理学と論理療法を融合的に学ぶ(3) ……岡野守也… 4
 ■ 新・ゴータマ・ブッダのことば(5) ……羽矢辰夫… 28
 ■ 書評『21世紀の歴史―未来の人類から見た世界』(J・アタリ)(2) ……増田満… 30
 ■ 書評『徳川時代の宗教』(R・N・ベラー)(3) ……三谷真介… 39
 ■ 講座・研究所案内 …… 49
 ■ 私の名詩選(51) 会津八一『自註鹿鳴集』より …… 52

(編集後記)
 今回、岡野主幹の連載は唯識と論理療法の融合の試みの第三回、空の概念の整理と唯識の八識説が中心に語られています。仏教がブッダから発展し、人間の根源的問題とその解決の方法論をすでに古代の時点でここまで具体化し、人間の可能性を明らかにしているにもかかわらず、その人間的問題が現在どぎつい形で拡大再生産され、人類社会がいまだにそれをベースに営まれているのはなんとも残念であり、こうした普遍的な方法論が早期に広まってほしいものだ、そのためにはどうすればいいのかという思いを、会員として新たにさせられます。
 羽矢先生の仏教の原点・ブッダの話では、仏教の変わらぬ原点が何であるのか、静謐で悲しみを含んだ出家時のブッダの姿から見て取ることができる思いがします。また、その後の仏教の発展がどのようなものであったか、主幹の講義録と対照することで明確になると思われました。
 増田さんの書評は、J・アタリによる、前回と対照的に、「超民主主義」という極めて希望的な二十一世紀の未来予測が語られています。フランスの政権中枢にあって新大統領の出現にも深く関与したという同氏の、著書に込められた言葉の自己実現的な力が世界に実を結ぶことが望まれます。
 三谷によるベラーの「徳川宗教」に関する書評は、人生を修行的に生きたという先祖たちの心性を汲み取るべく、その洞察をサングラハの学びから発展的に読む試みを行っていきたいと思います。 (編集担当)

 

2017/05/30