2017年の年初に当たって

 もう寒の入りで、お年賀の時期は終わったのですが、今年初めての記事なので、やはり明けましておめでとうございます、と申し上げておきたいと思います。

 今年はどんな年になるのでしょうか。多くの論者が世界はこれから「流動化の時代」になると予想していますが、確かにそうでしょう。

 その大きなきっかけの一つは、昨年のアメリカ大統領選での大方の予想を裏切った大番狂わせです。

それは、予備選での社会民主主義者であることを明言したサンダースの健闘とも対応した、現状への大きな不満から来た、何であれ「変化」を求める声の現われだと解釈できそうです。

 確かに間違いなくそれぞれの国も世界全体も大きな変化が必要な時代だと考えられますが、言うまでもなく変化すればいいわけではありません。

 今必要なのは、国と世界の新しくよりよい秩序に向けた変化、すなわちエコロジカルに持続可能な互恵的福祉社会・世界に向けた変化である、と私たちは考えています。

 世界も日本も、当面、それとは違った方向に向かっているようですが、宇宙は、時には紆余曲折、逆行するように見えて、長い期間で見れば、結局成るべきように成っていく・意志を貫徹するものです。

 当面しばらくどうなるかよりも、結局どう成るべきか―どうするべきかのほうに、私たちの関心の焦点はあります。

 私たちは、これまでしっかり宇宙進化の方向について学んできたのですから、今年も、当面の状況に振り回されて、役に立たない過剰な不安に陥ったり、逆に安易で短期的な期待をすることのないよう用心しながら、しっかりとした方向性を見据えて有効性のある心配(心配りと対処)をしていきましょう。

持続可能な国づくりを考える会第四回学習会案内

 ブログの更新を怠っていましたが、また少しずつ更新しようと思っています。

 更新第一号は、「持続可能な国づくりを考える会」の学習会のお知らせです。

 

持続可能性の条件を再確認・共有するために

 アメリカ大統領選は大方の予想を裏切った大番狂わせでした。予備選でのサンダースの健闘とも対応した、現状への大きな不満から来た、何であれ「変化」を求める声の現われでしょう。

 確かに間違いなくそれぞれの国も世界全体も大きな変化が必要な時代だと考えられますが、言うまでもなく変化すればいいわけではなく、いい・適切な・つまり持続可能な、国、世界の新しい秩序に向けた変化が必要です。

 大河の水源がごくささやかな湧き水であるように、私たちの活動は今はささやかであっても、そうした持続可能な国づくりに向かう社会潮流の水源としての湧き水になりうると信じたいと思います。

 さて、今回はこれまで学んできた、資本主義が必然的に格差社会を生み出すことを明らかにしたピケティの著作、スウェーデン・福祉国家の基礎となったミュルダールの業績、持続可能な社会に向けた広井氏、正村氏の提案とも対照しながら、私たちの『理念とビジョン』で語られている持続可能性の必
須の条件である「つながりへの深い気づき」の意味を再確認する学習会にしたいと思います。(岡野守也)

テーマ:つながりへの深い気づきとは

日時:12月16日(金)19時〜21時

場所:新宿区戸塚地域センター地下1階集会室2(JR高田馬場徒歩3分)

参加費:無料

申込先:「持続可能な国づくりを考える会」事務局申込担当:増田満

FAX 042-792-3259 E-mail:mit.masuda@nifty.com

持続可能な国づくりを考える会第三回学習会案内

筆者が運営委員長を務めている「持続可能な国づくりを考える会」の第三回学習会を以下のとおり行ないます。

9月16日(金)午後7時〜9時
会場:東京ボランティア・市民活動センターA会議室(セントラルプラザ10階)
JR線・東京メトロ各線 飯田橋駅より徒歩1分

テキスト:正村公宏『日本をどう変えるのか――ナショナル・ゴールの転換』(NHKブックス)

日本をどう変えるのか―ナショナル・ゴールの転換 (NHKブックス)
正村 公宏
日本放送出版協会

筆者は、これまで正村氏の本を何冊も読んできました(『戦後史』『現代史』『日本近現代史』『マルクス主義と現代社会』『経済学のすすめ』など)。

そのたびに「早く(70年代初め)から、こんなに的確な――混合経済による福祉国家からさらに持続可能な社会へという――日本の向かうべき方向性の指示をしている論客がいたのに、耳を傾ける政治家・政党はほとんど現われなかったんだなあ(いまだに現われていない!)」と、自分も70年代に発見できなかったことは棚上げにして、とても惜しい・残念だと思っています。

今回取り上げる本は、15,6年も前の本ですが、内容の大筋は少しも古くなっていないので、「今からでも遅くない。学んで、その方向に向かう必然性を理解して、その理解を多くの人に伝えて共有し、そういう潮流を生み出したいものだ」と願っています。

大河も水源はほんのわずかの湧き水であるように、時代を変える潮流も小さな集まりから始まるものです。この会が、そういう集まりになるといいと思っています。

*余談ですが、ここでスメタナの交響詩「モルダウ」を思い出しました。

どうぞ、問題意識のある友人、知人とお誘いあわせしてお出かけください。

参加費:無料

申込み先:「持続可能な国づくりを考える会」事務局申込担当:増田満

Fax.042-792-3259、E-mail : mit.masuda@nifty.com

参院選の結果について思うこと

今回の参院選の結果は、きわめて残念なものでした。

それは、これで当面数年間日本の進む方向が、私の願っている「エコロジカルに持続可能な福祉国家」からも、「持続可能な福祉国家」からさえもいっそう遠ざかることになる、と思われるからです。

しかし、エコロジカルに持続可能な国家からエコロジカルに持続可能な人類社会という方向は、私の学びえたデータと理論を元にできるだけ統合的に検討してみて、全地球的文明崩壊を避けるため・生き残ための唯一の道だと考えられるので、今後も「バタフライ効果」を期待しながら、方向提示・提案の発言を続けていきたいと思っています。

持続可能な国づくりを考える会第二回学習会案内

夏の参議院選挙に向けて、政治の世界はあわただしい動きを見せています。

国民の多数が、憲法の改正という名前の改悪を見過ごして許してしまうのかどうか、戦後史のある種の瀬戸際と言ってもいい重要な選挙だと思われ、これはもちろん当面きわめて重要なことです。

しかし、残念ながらどの政党からも今後の日本と世界にとって基本的で最大といっても中長期のテーマである、持続可能な国づくり、持続可能な世界づくりの理念やビジョンは聞こえてきません。

そうした状況のなかで、たとえ少人数でも共に考え、ささやかでも声をあげるために、当会では学習会を再開し、今回は第二回になります。

諸般の事情でお知らせが間際になってしまいましたが、関心がおありの方はぜひ参加してご一緒に考えてください。

日時:六月二十四日(金)午後七時〜九時

テーマ:「持続可能な福祉社会の条件を考える」

広井良典『持続可能な福祉社会』(ちくま新書)を題材に、まず会のメンバーである増田満氏にその要点とコメントをお願いし、続いて運営委員長の岡野もコメントをします。その後、参加者全員で討議しましょう。

場所:新宿区・戸塚地域センター5階会議室1(JR高田馬場徒歩3分)

参加費:無料

申込み先:「持続可能な国づくりを考える会」事務局申込担当:増田満

Fax.042-792-3259、E-mail : mit.masuda@nifty.com

 

2016.6.24 第2回学習会チラシ

持続可能な国づくりを考える会・学習会のお知らせ

持続可能な国づくりを考える会 学習会

「持続可能性の条件を再確認・共有するために――バタフライ効果を期待しながら」

今日本社会は、混乱‐混迷‐崩壊に到る道と持続可能な道のどちらに向かうのか、大きな岐路に立っているように見えます。

しかも、現状で主流の進んでいる道は経済最優先であって、私たちの望む経済・財政と福祉と環境が好循環する社会システムへの道とはまったく異なる方向に向かっています。

主流派は、加えて持続性の基礎である平和をも危うくするような政策を強行しようとしており、しかもそれを批判する勢力に対しては言論統制をもくろんでいると思われます。

「狭い門からはいれ。滅びにいたる道は大きく、その道は広い。そして、そこからはいって行く者が多い。命にいたる道は狭く、その道は細い。そして、それをみいだす者が少ない」(新約聖書・マタイ福音書)という言葉があります。

当会は諸事情で休止状態にありましたが、そうした危機的な事態の中にあって、たとえ今は少人数で微力でも発言・活動を再開するべきではないか、と考えました。

かつて気象学者E・ローレンツがカオスの科学をベースに「ブラジルの1匹の蝶の羽ばたきはテキサスで竜巻を引き起こすか?」という講演を行ない(1972年)、「バタフライ効果」という言葉が生まれました。それが自然科学の理論としてどこまで妥当かはともかく、ごく小さなことがやがて大きな社会現象を生み出すことがあるのは間違いなさそうです。

直近の例を挙げれば、スペインで一昨年2014年1月にわずか30人ほどでスタートしたばかりの若者政党ポデモスが、昨年12月の総選挙で定数350議席のうち69議席(約20パーセント)を獲得し、第3党にまでなっています(彼らのマニフェストは私たちの「理念とヴィジョン」と完全一致ではありませんが、かなり重なっています)。

私たちもそうした社会的なバタフライ効果・「今は微力であっても協力すれば強力な勢力になれる」ことを期待しながら、学習会を再開したいと思います。

まず第1回目は、主にこれまで関わってくださった方々と、エコロジカルに持続可能な国そして世界秩序がこれからの選択肢であると考えるのはなぜか、私たちの認識を再確認し共有することから始めますが、もちろん新たに参加してくださる方も大歓迎です。

期日が迫っており会場も小さいので、参加ご希望の方は、氏名、住所、職業、連絡用電話番号、メールアドレスを明記の上、下記の担当窓口へ至急お申し込みください。

日時 2016年3月18日(金) 19:00〜21:00

場所 戸塚地域センター 5階 会議室2 (JR高田馬場駅徒歩3分)

発題 「持続可能性の条件を再確認・共有するために」
運営委員長 岡野守也

参加費無料

申込先 「持続可能な国づくりを考える会」事務局申込担当:増田満
FAX. 042-792-3259 E-mail : mit.masuda@nifty.com

以上文責 「持続可能な国づくりを考える会」運営委員長 岡野守也

成立した法は廃止することもできる

期待にまったく反した、しかし予想どおり、安保関連法案が成立してしまいました。

これは、放置しておけば、近未来、日本の大きな不幸を招くだろうと深く深く憂慮しています。

しかし、幸い国民にとっての勝負はまだこれからで、問題はまず来年夏の参議院選挙です。

「REUTERS ロイター」9月17日のHPの「安保「与党暴走にブレーキを」」という記事、そのとおりだと思います。

「柳沢協二元官房副長官補は17日、共同通信社で開かれた放送協議会運営委員会で講演し、安全保障関連法案について「巨大与党の暴走のブレーキ役として、来年夏の参院選で(野党が参院で多数を占める)『ねじれ国会』をつくるべきだ」と主張した。
同時に「戦争法案かどうかという議論があるが、市民感覚で捉えれば、自衛隊は立派に戦争するようになる」と強調。「これまで自衛隊は海外で1人も人を殺していない。そういう日本の『ブランド』を壊すことになる」と述べ、法案の問題点を重ねて指摘した。」

与党の暴走に本格的なブレーキをかけることができるは、国会、衆参両院の反対政党のみです。

そこで、筆者自身、現状は支持政党なしですが、2014年12月の衆院選挙の時書いたとおり、次回も「戦略的投票」をして、「戦略的政権交代」への流れを作りたいと思っています。

多数決原理の議会制民主主義の国では、多数の議席を獲得した政党であれば、法律を成立させることもでき、廃止することもできます。

手遅れになる(議会制民主主義が機能しなくなる)前に、ぜひブレーキをかけたいものです。

 

 

またしても強行採決、しかしまだこれから

昨日から、安保関連法案参議院特別委員会のNHKのテレビ報道をずっと見ていました。

NHKへの言論統制が疑われており、私もそれはあるなと感じていましたが、今回はさすがに国会のまわりのそうとう大規模のデモについては一定程度報道されていました。

全国規模の抗議行動のことは、ほとんど報道されていないようですが。
強行採決について、筆者は、政府・与党の予めのシナリオであり、まさに強行するだろうと思っていましたが、予想どおりでした。

これから、参議院本会議での強行採決も行なわれることが、かなり確実に予想できます。
それはもちろん当面とても残念なことですが、議会制民主主義が生きている間なら、国民の多数――といっても最近の投票率を見ていると実際には3分の1強でいける――の具体的な意思表明・特に選挙行動があれば方向転換は可能でなのですから、勝負はまだこれからです。

心ある国民・市民と心ある政治的リーダーがあきらめさえしなければ、まだまだこれからです。
今回ようやく、政治的に無関心と言われていた若い世代もかなり動き始めたこと、60年安保、70年安保を経験した世代も諦めと休眠から少し覚め始めたことに、希望の芽を見ることができると思います。

ただ、参議院での強行採決後、60年、70年の時のように、いったん盛り上がった市民運動が敗北感で萎れてしまうことも懸念されますから、その希望の芽をどうふくらませていくかが課題です。

60年、70年の社会変革を目指した運動の最大の問題点は、アメリカ型資本主義・自由主義に替わるモデルとして、ソ連型社会主義やそれへの代案のない単なる批判としての新左翼的社会主義モデルしか提示できなかったことだ、と筆者は考えています。

希望の芽をふくらませるには、希望ある未来の理念とイメージとそこに向けた的確な戦略・戦術が必要です。
今回もますます、経済(市場経済の容認)・政治(代議制民主主義)・言論はできるだけ自由に、分配・福祉はできるだけ平等に、そして環境への十分な配慮を、という北欧型社会民主主義モデルが、これからの選択肢だろう、これしかなさそうだが……という思いを強くしています。

手遅れになる前に、希望の芽が若木になり、やがて大木になることを祈らずにはいられません。

 

 

 

 

またしても記録的豪雨

猛暑が急に終わったかと思うと、秋雨前線に台風、そしてまたしても記録的豪雨です。

被害を受けられた方々に、心からお見舞いを申し上げます。

また、亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。

あちこちで「記録的…」つまりこれまで体験したことのないような被害が続いていて、他人事とは思えません。明日は我が身なのではないか、と心配です。

香川は今日は久しぶりの快晴で、庭の萩の花はみごとな満開だったのですが、気持ちはあまり晴れませんでした。

今回の豪雨―洪水にももちろん心が痛むのですが、これは気候変動の急速な進行の一つの現われだと思われて、これで終わりではないだろうな、と深い憂慮を感じるのです。

2010年に書いた記事を以下、再度掲載します。

*           *

007年4月、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が、

2020年代(気温上昇幅 0.5~1.2度程度)

・ 数億人が水不足による被害にさらされる

・ サンゴ礁の白化現象が広がる

・ 生き物の生息域が変化し、森林火災の危険性が増す

・ 洪水と暴風雨の被害が増える

・ 栄養不足、下痢、呼吸器疾患、感染症による負担が増える

・ 熱波、洪水、干ばつにより病気になったり、死亡したりする確率が増える

・ 感染症を媒介する生物の分布が変わる

・ 北米では、河川の流量が減り、現在のような水需要は満たせなくなる

という近未来予測と警告を公表していました。

これらの予測は、すでに顕著に予測以上のスピードで現実化していると見えます。

*          *

ぜひ、対症療法的な対処だけでなく、根本療法的なアプローチを、多くの方々と共有したいと強く願っています。

持続可能性に関する、関連記事をお読みいただき、率直なご意見をいただけると幸いです。

「持続可能な社会の条件」

「持続可能な社会とスウェーデン・モデル」

「環境問題と心の成長」