マルクス・アウレーリウスの往生術

 今年は年初から新しい講座の資料を準備する作業に追われています。

 これまでも取り上げてきた、フランクル、キューブラーロス、唯識、道元、空海に加え、新約聖書の『ヨハネ黙示録』、日本浄土仏教の原点ともいうべき源信の『往生要集』などの言葉を、いわば「往生術」つまり、ただ死ぬのではなく、「よりよく生きてから、さわやかに逝く」ためのヒントという角度から読み直す試みで、自分自身にとってもとても新鮮な読み直しが進行中で、みなさんにご紹介するのが楽しみになってきています。

 チラシに掲載するのがもれましたが、まさに動乱の時代を生き抜いてさわやかに逝ったローマ皇帝にしてストア哲学者であったマルクス・アウレーリウスの言葉も往生術のヒントとして取り上げます。

 かつてブログ記事でもご紹介しましたが1)2)3)、今回は下記の拙著で試みた私訳を使いますので、関心のある方は比較していただけるとおもしろいかもしれません。

 また今回は、要点だけですが、いつかまた下記の著書をテキストにして詳しくお話できればと思っています。


ストイックという思想
クリエーター情報なし
青土社

重力波の初観測とコスモロジー

当研究所の主要プログラムであるコスモス・セラピーにとって、きわめて重要なニュースについて、一言書いておかねばと思いながら、他の用事に取り紛れ、遅くなっていました。

NHK NEWSWEB ニュース詳細 ’16.2.12 「重力波を初観測」米中心の国際研究チーム 発表

によれば、「アメリカにある「LIGO重力波観測所」の国際研究チームは、現地時間の11日午前首都ワシントンで会見し、アインシュタインがちょうど100年前に「一般相対性理論」の中で提唱した現象である「重力波」を初めて直接観測することに成功したと発表しました。」とのこと。

これは今後の宇宙論研究にとって画期的なことですし、以下の記事のように、電波の発見から電波を利用した技術の発展に到ったのと同等あるいはそれ以上の技術のイノヴェーションが期待できるという意味でも画期的なことのようです。

日経ビジネス 「山根一眞の「よろず反射鏡」」
「重力波観測」の特報に胸が高鳴る6つの理由

しかし、筆者にとっては、アインシュタインの理論の正しさがいっそう確実になったということ、すなわちエネルギー・レベルで見れば「宇宙のすべては一体である」というコスモロジーがいっそう確実になった、という点が重要です。

これからますます、「科学的に言えば、人類も含めすべては一体であると考えるのが正しい」ということになり、さまざまな事柄すべてについて「すべては一体である」という出発点から考えるべきだということになるからです。

すべては一体であるということから出発して構想される来るべき世界の政治・経済・文化等々の秩序は、当然ながら統合的(インテグラル)・全体論的(ホリスティック)なものであらざるをえないと考えられます。

現状は平和からははるかに遠い世界で、不安や失望、それどころか絶望を感じそうになりますが、にもかかわらず、恒久平和のためのコスモロジー(世界観)的基礎はしっかりと確立されてきているということに、大きな希望を感じています。

 

 

 

ワークショップ・講座 変更のお知らせ

①7月31日〜8月2日の山梨県白州・尾白の森名水公園「べるが」での、コスモス・セラピーのワークショップは

追加募集分も定員に達しました。

②7月の高松集中講座「論理療法のすすめ④」は、来週7月5日(日)13時半〜16時半、あなぶきホール第一会議室です。

こちらは、まだ空きがありますので、ご希望の方は氏名、住所、年齢・性別、電話・メールなどの連絡先を明記して、下記へお申込みください。

samgraha@smgrh.gr.jp

ワークショップ・講座 変更のお知らせ

①7月31日〜8月2日の山梨県白州・尾白の森名水公園「べるが」での、コスモス・セラピーのワークショップですが、キャンセルが出ましたので、追加2〜3名までご参加いただけるようになりました。

参加費(2泊6食の宿泊費・食費含む、旅費各自負担):5万2千円

ご希望の方は、研究所宛にメールでお申込みください(samgraha@smgrh.gr.jp)。

②7月12日(日)とお知らせしていました高松集中講座「論理療法のすすめ④」ですが、会場の都合により7月5日(日)に変更となりました。
よろしくご了承ください。

 

 

コスモス・セラピー 高松新講座のお知らせ

●高松の集中講座は、従来、日曜日のみで、4月から7月までは論理療法の講座を行なうことにしましたが、ご要望があり、5月から3回連続で、月曜日にコスモス・セラピーの講座も行なうことにしました。
今回は入門講座ですが、ご要望があれば引き続き、インストラクター養成講座も開設する予定です。
高松、香川、西日本のみなさん、どうぞお出かけください。

 

 

 

14日東京のコスモス・セラピー

何人もの方から、「大雪はだいじょうぶですか」というお見舞いをいただきました。有り難うございます。

四国は太平洋側の高知、徳島と、瀬戸内海側の愛媛、香川では気候がかなり違っていて、特に香川は、讃岐山脈が防いでくれるので、台風、大雨の被害がほとんどなく、とても助かっています(高知、徳島の方には申し訳ないような気がします)。

といっても、私の住む綾川町滝宮は、香川でもかなり山側の小盆地の中で、県内ではいちばん夏暑く冬寒いところだとのことで、いわゆる「地中海型気候」という瀬戸内海沿岸の温暖な気候とはかなり違っています。

どちらも引っ越し前には予想していませんでした。

それにつけても、人生には、予想外のいいこともそうでないこともあるものだと思います。

それはともかく、今週末から東京へ行きます。

駒込の名庭園「六義園」の会場をお借りして、集中講座です。

13日の坐禅入門はいっぱいですが、14日のコスモス・セラピーはまだ空きがあります。

これまで東京では室内の講義が中心でしたが、今回は晴れたら野外のワークもしたいと思っています。

もしご希望の方があれば、12日夜までなら、まだお受けできますので、メールでお申込みください。

 

 

滝宮天満宮の梅

 家の近所に滝宮天満宮があって、一昨昨日、梅が1,2輪ほころびはじめていた。

 高松の栗林公園の梅よりは何日か開花が遅く、ようやくという感じである。

 うまく撮れたつもりの写真がぼけていたので、取り直そうと思って、今日また行って見ると、もう何輪も開いていた。

 今日はぽかぽかと暖かかった。

 三寒四温で、足踏みをしながらも春が近づいている。

 毎年、この季節になると道元禅師の言葉を思い出す。

 老梅樹の忽開華のとき、華開世界起なり。華開世界起の時節、すなはち春到なり。(『正法眼蔵』「梅華巻」)

 (ろうばいじゅのたちまちかいかのとき、かかいせかいきなり。かかいせかいきのじせつ、すなはちしゅんとうなり。)

(私訳:老いた梅の樹がたちまち華ひらくとき、「華開いて世界が起る」のである。「華開いて世界起る」という時節が、すなわち春の到来ということなのである。)

  老いた梅の樹と花と宇宙・世界とは一体であるから、花が咲くということはそこで宇宙・世界が生起するということでもある。花が咲いて世界が生起する時というのが、すなわち春の到来ということなのである。

 宇宙と一体であるから、そもそも梅の樹は宇宙と同じ年齢であり(現代宇宙論で言えば138億歳)、つまりきわめて老いている。

 しかし、その老いた梅の樹‐宇宙は常に新たな現象を創発するのであり、花は宇宙の創発であり、花がひらくのはそこで宇宙が花しているということである。

 宇宙が花しているという季節こそ春の到来であり、それは如来― 一如の世界からやって来たもの―でもある。

 家に帰ってきてから、寒さの中でももう伸び始めている庭の草を取った。もちろん、草も宇宙がそこで草しているのであり、私という小宇宙がそこで草という小宇宙に働きかけたということにほかならない。

 そんな講釈はともかくとして、のどかな一日が暮れようとしている。「日日是好日(にちにちこれこうにち)」。

霜の造形

土地の方にうかがったら、「滝宮は盆地なので、京都と同じで夏は暑く冬は寒い」のだそうだ。

移転するにあたって、かなりいろいろなことを調べて選んだのだが、そのことには気づかなかった。

瀬戸内海-四国なのだから、気候は温暖なのだと思い込んでいた。

山寄りだから、海沿いよりは少し寒いとしても、それほどではないだろうと思ったのだ。

ところが、香川県でいちばん暑く、いちばん寒いところなのだそうだ。

これは、誤算といえば誤算なのだが、まさに京都と同じで、その分、四季の変化がはっきりしていて、去年の秋は、思いがけず鮮やかな紅葉を見ることができた。

そして、この冬は、毎朝のようにみごとに真っ白な霜である。

これも予想外だったが、神奈川では見られなかった霜の景色を見ることができて、寒いけれど美しい、悪くないな、と感じている。

もっと年齢がいったら、この寒さが若干つらくなるのかもしれないが、今のところはむしろ爽快な感じである。

家の前の草地の雑草も、美しい霜の造形になっている。

寒い地方に住んでいる人には笑われそうだが、とても新鮮だ。

道元禅師の「春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて涼しかりけり」という歌のように、霜の寒さと美しさを楽しんでいる。

冬霜冴えて涼しかりけり、というところである。

宇宙の年齢は138億年?

これまでコスモス・セラピー=コスモロジー教育の講義で、2003年NASA(アメリカ航空宇宙局)の発表を元にして、「宇宙は始まってから137億年(誤差±2億年)経っています」と話してきましたが、東京新聞の2013年3月22日朝刊によれば、ESA(欧州宇宙機関)が、宇宙の年齢は138億年という新しい研究結果を発表したそうです。

これからは、「宇宙は始まってから138億年です」と修正してお話しすることになるでしょう。

コスモス・セラピーは、固定的な宗教の教義ではなく、最新の科学をベースにすることになっているので、リピーターに「前は~と言っていたじゃありませんか」と言われることにひるむ必要はありません。

修正すべきものはためらうことなく修正していけばいいのです。

コスモス・セラピー=コスモロジー教育の指導者の方には、こういう科学の最新の研究結果をなるべくいつもフォローしていただく必要があり、そこがなかなか大変といえば大変、面白いといえば面白いところです。