3・11によせて:永続可能な復興を

運営委員長の岡野です。

 大震災からもう3年が経ってしまいました。 

 いまだに本当には収束もコントロールもされきっていない原発事故が、復興への道を複雑にし停滞させていると思われます。 

 農林水産業が主要産業である「地方」は日本全国どこを見てもほとんど、すでに疲弊しつつありました(これはますます深刻化していると思われます)。 

 そこにかぶせるように、基本的に農林水産業の地域だったところに、放射能汚染という農水産物のイメージを極端なまでにダウンさせる事故が起こったわけですから。 

 低線量被曝の危険まで考えると、現在の技術では放射能汚染に根本的な「除染」はありえないと思われます(一定程度までの軽減はできるにしても)。 

 したがって、農水産物のイメージ・ダウンは「風評被害」として片付けることのできないことではないでしょうか。 

 何度繰り返しても言い足りないくらい、原発は持続不可能なエネルギー技術であり、持続不可能な近代的生産様式の象徴です。 

 エネルギー源として原発を止めたくないという体質を持つ近代的生産様式を大前提としたままでは、持続可能な復興は実現どころかビジョンを描くことも困難です。 

 とはいえ、予想よりかなり長引くとしても、敗戦後でも阪神大震災でも見せた日本人の底力からすると、中期のいちおうの復興はやがてなんとかできるかもしれません。 

 また、そういう復興がまるで必要ないとも思いません。 東北の復興は心から願っています。

 しかし、私の知識の範囲で言えば、現状の方向は長期の持続可能な、超長期の永続可能な復興にはつながっていないように見えます。 

 せっかくの復興を、努力の相当部分が無駄になってしまうような持続困難な復興ではなく、永続可能な復興にぜひともレベルアップおよび進路変更してもらいたいものだと強く願っています。

 そのためには、場当たりの対処ではなく、どこを目指すのかという基本的な理念とビジョンが必要です。

 といっても、私たちの会の理念とビジョンが完全だとは思っているわけではありません。

 しかし、現状では「エコロジカルに持続可能な国」というビジョンは、根本的な方向としてはきわめて妥当なものではないかと自負もしています。

 心あるみなさんに、私たちの会の理念とビジョンに生産的検討や批判を加えていただき、ヴァージョンアップにご協力をいただきたいと思っています。

  目指すのなら、エコロジカルに永続可能な日本の一部としての永続可能な東北復興ではないでしょうか。