環境技術はすでに十分?

運営委員長の岡野です。最近の状況について一言コメントを。

最近、「アベノミクス」への期待が高まっているようです。

確かに円安になり、一部の輸出関連の大企業の業績は回復しつつあり、期待値も含めて株価も上がりつつあり、安倍政権への支持率も高まりつつあるようです。

ともかく日々の生活が問題で、一日も早く景気が回復してほしい、雇用が回復してほしい……と私も思うのですが、しかし、それにしても政治やメディアの世界で「環境問題」がほとんど(?)語られなくなったのは問題です。

アベノミクスでは、デフレ脱却-景気回復と環境問題の解決がつながっていないように思われて、非常に残念です(ストックホルム学派経済学や神野直彦『人間回復の経済学』〔岩波新書〕のような財政社会学を学んでほしい!)

昨日は青森県の八甲田山の酢が湯で5メートルを超える「記録的豪雪」というニュースが伝えられていました。

近年の「記録的豪雨」「記録的猛暑」など一連の「気候変動」が、この冬もさらに進んでいることの表われだと思われます。

そんな中、今朝のNHKテレビで、ガソリンスタンドが激減しつつある問題を取り上げる中で、滋賀県の食用油の廃油からディーゼル燃料を取り出す試みの実用化がかなり進んでいることを紹介していました。

この試みについても前から知っていたのですが、改めて「そうか、ここまで実用化が進んでいるのか。やればできるんだ!」とうれしい驚きでした。

前回の藻の話もこの話も、バイオ・エネルギーには大きな可能性があることを示していると思われます。

もしかすると、太陽光や風力よりも環境への負荷が少ないという意味で可能性が高いのかもしれない、と感じました。

いずれにせよ、つまり、持続可能な国づくりのために必要な環境技術(4象限理論でいうと右上)はすでに十分といっていいくらい準備状態にあるのではないでしょうか。

スウェーデンも、新たに開発したものというよりすでにあった環境技術で「エコロジカルに持続可能な国」に接近しつつあるとのことです(小澤徳太郎『スウェーデンに学ぶ「持続可能な社会」』朝日新聞社)。

ですから、後は、私たち日本人総体がここまで準備された環境技術を国全体に活かし切る知恵と実行力(左側象限)を持つことができるかどうかだけのようです(ガンバロー! やればできる!)。

 

藻とエネルギー自給の可能性?

運営委員長の岡野です。

昨日、テレビで参議院予算委員会での民主党の植松恵美子氏(香川県選挙区)の質問を聞いていて、国家の安全保障には食糧とエネルギーの自給は必須ではないかという主張は私たちと一致するところであり、質問の態度の嫌みのない歯切れのよさ、43歳という若さに、これからのなかなかの人材なのではないか、という期待感を持ちました。

加えて、彼女の質問の中で、筑波大で進んでいる藻から燃料を取り出すという研究が実用化まであと一息に迫っていることを知ったのは収穫でした。

ニュース等でその研究のことは少し知っていたのですが、実用化まではかなりの時間がかかるのではないかと思っていたのです。

日本の原発推進の主な動機の1つは、敗戦を体験した指導者たちの「日本は石油不足で戦争に負けた。なんとしてでもエネルギーの自給ができるようにしなければ」という思いだったようであり(もう1つは将来的な核兵器の保有を可能にしておくこと)、今でも原発に関する議論には必ず、「再生可能エネルギーでは産業に必要な安価で安定的な電力がまかなえない」という話が出てきます。

しかし、もし藻から石油に近い液体燃料を安価に取り出せるようになれば、日本の悲願であったエネルギーの自給は可能になり、輸入の石油や天然ガスや原発に依存する必要がなくなるかもしれません。

どこまで短期間での実際的な可能性があるのかは、素人なので断定できませんが、可能性があることはまちがいないと思われます。

これは、一日も早い脱原発を願っている私たちにとっては、朗報ではないでしょうか?

みなさんのご意見やご感想をお聞かせください。